要件定義書
決算書AI診断&保険ニーズ自動生成エンジン(API) — 作成日: 2026年3月20日
基本情報
| プロジェクト名 | 決算書AI診断&保険ニーズ自動生成エンジン |
| システム種別 | API(RESTful) |
| 規模 | 大規模 |
| 概算予算 | ¥3,150,000(税抜) / ¥3,465,000(税込) |
| 概算工数 | 45人日 |
| 想定納期 | 着手から約2.5ヶ月 |
| ランニングコスト | 月額 約¥30,000(サーバー・API利用料別途) |
1. 背景・課題
- 提案スキルの属人化: 決算書から保険ニーズを読み解くには高度な財務知識が必要で、若手や新人代理店にはハードルが高い
- ドアノックツールの不足: 「何かお困りごとは?」という抽象的アプローチでは多忙な経営者の時間を確保できない
- 機会損失: 既加入の生保にばかり目が行き、家賃から推測できる損保ニーズや人件費から導き出す福利厚生ニーズを見逃している
解決方針
- 決算書PDFをアップロードするだけで、AIが財務数値を構造化し保険ニーズを多角的に抽出
- 30秒以内にリスク診断レポートを自動生成し、面談中のリアルタイム活用を実現
- 生保・損保・共済を横断的に分析し、全方位のリスクコンサルティングを支援
2. システム構成
決算書PDF
アップロード/撮影
→
AI-OCR
財務数値の構造化
→
財務分析AI
Claude API
→
ニーズ抽出
→
商品マッチング
→
診断レポート
PDF出力
処理全体を30秒以内で完了させ、面談中にスマホからも利用可能とする。
3. 機能要件
- 決算書PDF(損益計算書・貸借対照表・法人税申告書別表)の読み取り
- Google Document AI等の外部OCRサービスと連携
- 財務数値を構造化JSON形式に変換
- 複数フォーマット対応(手書き・印刷・スキャン品質差への対応)
| 対象帳票 | 抽出項目例 | 用途 |
| 損益計算書 | 売上高、人件費、地代家賃、支払利息、営業利益 | ニーズ抽出の基礎データ |
| 貸借対照表 | 借入金、純資産、固定資産、現預金 | 借入保障・事業継承分析 |
| 法人税別表 | 役員報酬、退職給与引当金 | 役員退職金ニーズ算出 |
- Claude APIを活用した財務分析プロンプト設計
- 多角的ニーズ抽出ロジック(生保・損保・共済)
- 分析結果の構造化出力(JSON Schema定義)
| 分析カテゴリ | 抽出ニーズ | 判定ロジック |
| 生保 | 役員退職金準備 | 役員報酬 × 在任年数 × 功績倍率から必要保障額を算出 |
| 生保 | 事業継承対策 | 純資産・株価評価から相続税負担を推計 |
| 生保 | 借入保障 | 借入残高に対する保障の充足度を判定 |
| 損保 | 火災・設備補償 | 家賃逆算でオフィス規模推定 → 付保漏れ検知 |
| 共済 | 節税比較 | 小規模企業共済等との中立比較で信頼構築 |
- 決算書の地代家賃データからオフィス・店舗の規模を逆算推定
- 推定面積・立地に基づく什器・設備の想定評価額を算出
- 火災保険の付保漏れ(一部保険状態)を警告
- 生保一辺倒ではない全方位リスクコンサルティングの実現
家賃逆算は地域別坪単価データをマスター管理し、推定精度を担保する。初期は主要都市圏を対象とし、段階的に拡大。
- 保険商品マスターDBとの連携
- 診断結果に基づく「今、提案すべきプラン」の自動選定
- 経営者に刺さるトークスクリプトの自動生成
- 公的共済との比較表を自動作成(客観性の担保)
- リスク診断レポートのPDF出力
- スマホ対応のWeb表示(レスポンシブ)
- 30秒以内の即時生成
- 経営者向けのビジュアルダッシュボード形式
- RESTful API設計(OpenAPI仕様書作成)
- APIキー認証・レート制限
- 外部システム連携インターフェース
- エラーハンドリング・リトライ機構
- 単体テスト・結合テスト
- 決算書パターン別の精度検証(業種別・規模別)
- パフォーマンステスト(30秒以内のSLA検証)
- セキュリティテスト(財務データの取り扱い)
4. 非機能要件
| 項目 | 要件 |
| 応答速度 | OCR〜レポート出力まで30秒以内 |
| 可用性 | 99.5%以上(営業時間帯) |
| セキュリティ | 決算書データの暗号化保存、APIキー認証、通信のTLS化 |
| スケーラビリティ | 同時10リクエスト処理可能 |
| 対応端末 | PC・タブレット・スマートフォン(レポート閲覧) |
5. 前提条件
- 決算書フォーマットは一般的な法人税申告書別表・損益計算書・貸借対照表を対象
- 保険商品マスターDBは貴社にて初期データを提供いただく
- Claude API利用料は別途実費精算
- AI-OCRは外部サービス(Google Document AI等)を利用、API利用料は別途
- 家賃逆算用の地域別坪単価データは公開データをもとに初期構築
6. リスクと対策
| リスク | 影響度 | 対策 |
| 決算書フォーマットの多様性によるOCR精度低下 | 高 | 主要フォーマットのテンプレート登録 + 手動補正UIの用意 |
| 保険商品の改定頻度が高い場合のマスターDB更新負荷 | 中 | 商品マスター更新用の管理画面を実装、CSV一括更新対応 |
| 保険業法・金商法上の表現規制への準拠 | 高 | レポート出力文言のテンプレート化、法務チェックフローの組み込み |
| LLMの回答品質のばらつき | 中 | プロンプトの最適化、出力バリデーション、人間レビューフロー |
7. Phase 2 候補
- 経年分析機能: 過去3期分の決算書を比較し、変化トレンドからニーズの緊急度を判定
- CRM連携: 顧客管理システムとの連携で、訪問履歴・既契約情報を統合
- 証券回収支援: 既加入保険証券の読み取り → 現行保障のギャップ分析
- 代理店ランキング・分析: 診断利用状況の集計ダッシュボード
8. 費用概要
| フェーズ | 内容 | 工数 | 金額(税抜) |
| 設計 | 要件定義・業務フロー設計 | 5人日 | ¥350,000 |
| 開発 | AI-OCR連携モジュール | 7人日 | ¥490,000 |
| 開発 | 財務分析AIエンジン | 8人日 | ¥560,000 |
| 開発 | 家賃逆算・損保ニーズ算出 | 4人日 | ¥280,000 |
| 開発 | 保険商品マッチング・レコメンド | 5人日 | ¥350,000 |
| 開発 | 診断レポート自動生成 | 5人日 | ¥350,000 |
| 開発 | API設計・実装 | 4人日 | ¥280,000 |
| テスト | テスト・品質保証 | 5人日 | ¥350,000 |
| 導入 | 導入支援・ドキュメント | 2人日 | ¥140,000 |
| 合計 | 45人日 | ¥3,150,000 |
上記は税抜金額です。別途消費税10%が加算されます(税込 ¥3,465,000)。
Claude API・AI-OCR等の外部サービス利用料は別途実費精算となります。
9. スケジュール
| 週 | 内容 | 工数 |
| Week 1 | 要件定義・API仕様設計・保険ニーズ抽出ルール設計 | 5人日 |
| Week 2-3 | AI-OCR連携モジュール開発・財務分析AIエンジン開発 | 15人日 |
| Week 4-5 | 家賃逆算ロジック・商品マッチング・レコメンド機能 | 9人日 |
| Week 6-7 | レポート自動生成・API実装・結合 | 9人日 |
| Week 8-9 | テスト・精度検証・導入支援・ドキュメント整備 | 7人日 |
スケジュールは着手後の状況により前後する場合があります。保険商品マスターDBの初期データ提供タイミングにより、商品マッチング機能の開発開始時期が変動します。